Strawberry & Chocolate
No.20 自分自身のチカラ~リナside
…数十分後。
せっかくの美味しい紅茶が台無しだよっ!!
現実にこんなデンジャラスな世界があるなんて聞いてないよーっ!!
あんな怪物なんかと二度と会いたくないと思ってたのに!
この〝Hope Lights〟とやらに選ばれてしまった以上そうもいかないらしい…。
ていうか、ちょっと待って。
「あのさ、一ついいですかっ?」
「何かな、中村さん」
「小梅の〝Hope Lights〟は薙刀になるんだよね。で、柳人はグローブ」
これは超納得できる。
小梅はちょっと前までソラと同じ道場にずっと通ってたし。
柳人はまぁ…伝説の不良とまで呼ばれてるしね。
ケンカに拳はつきものだし。
「けど、なんであたしだけこんなファンタジックな代物なの!?魔法の杖って!!あたしと全っ然全くもって接点ないじゃない!!こんなんでイーヴルって怪物と戦えるわけないじゃん!」
『そりゃあオレだって驚いたよ』
驚いたのはあたしですけどっ!?