Strawberry & Chocolate
「あれ?小梅ちゃん?」
「えっ!?」
「やっぱりな!!久しぶりやなー!」
「す、彗蓮(スイレン)先輩!」
ショートヘアに関西弁。
腕には副会長の腕章。
中等部でお世話になった彗蓮先輩がそこにいた。
「お久しぶりです。彗蓮先輩、変わってませんね」
「それはほめてるんやな?」
「相変わらず副会長なんですね」
「なんや相変わらずって!やかましいわ!」
このやりとりも久しぶり。
彗蓮先輩が高等部に進学してからあまり会う機会なかったから…。
「相変わらずと言えば小梅ちゃんもやんか」
「相変わらずって、何がですか?」
「玄関に張り出してあったでー。学年の代表委員。小梅ちゃん、中学ん時もやってはったやろー?」
「代表委員!?え…!?何ですかそれ…!?」
「え?小梅ちゃん立候補したんやろ?」
「してないですよ私!そんなひまもなかったですし!」
「そうなん?でも確かに小梅ちゃんの名前あったで?」
「えぇ!?彗蓮先輩、私確かめてくるので失礼します!
今度家にでも遊びにきて下さいね!椛さんも一緒に」
「なっ…!!なんで会長もやねん!!」
彗蓮先輩と別れて私は真っ先に生徒玄関前の掲示板に向かった。