Strawberry & Chocolate

この苺蘭学園では風紀委員会というものが存在しない。



かわりに学年を仕切る代表委員会というものがある。



代表委員は立候補制で立候補したのち、学年の先生方によって選抜される。




中等部の時、私も選ばれたからわかる。



かなりキツい。



なんせ1学年でも15クラスあったし。



それだけあれば小さな揉め事なんて日常茶飯事。



生徒会が負いきれない仕事やらも全て代表委員会に回ってくる。




しかも、高等部はさらに増えて一学年20クラスもある。



イーヴルと戦いながら委員会までなんて、はっきり言ってムリなのに。





すでに生徒玄関の掲示板の前には人だかりができていた。



背伸びをして覗いてみると…。









―――――――――――


通知


下記の者を今年の一学年代表委員に任命する。




委員長

1年3組32番 綾小路 小梅


副委員長
―――――――――――







ホントに私の名前が載っていた。




ウ、ウソでしょう!?



私立候補もしてないのに!!



しかも委員長って…!?




…まさか。

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