Strawberry & Chocolate
「ここが職員室ですよ」
天使に導かれてようやくたどり着いた職員室。
「あ、あぁ。ホントにありがとう!!」
「どう致しまして。では私はこれで」
そういってまた神々しい微笑みをしながら彼女は職員室の中へ入っていった。
はぁー…。
なんて美しいんだ…っ!
あんな天使に会えるなんて…っ!!
この学園に来てよかったーっ!!
って、いつまでも見とれてる場合じゃないな。
現実に戻んねえと。
さて、えっと、ヤツはどこに…?
この学園、バカでかいし生徒の数もハンパじゃないから教師の人数もめちゃくちゃ多い。
職員室自体広すぎだし。
探すのだけで一苦労だっつーの!!
キョロキョロ職員室を彷徨いて、俺の目に飛び込んできたのは…さっきの天使のような彼女。
彼女の周りだけ輝いて見える…て、ちょい待て。
彼女と会話してる男ってもしかして…。
「み、緑っ!?」
「えっ!?」
俺の叫び声に反応したのは緑ではなくそばにいた彼女だった。