Strawberry & Chocolate
No.36 恋と魔法~リナside
「リナちゃんは…どうして杖を使えるようになりたいの?」
「それは…。
あたし…もうみんなの戦う姿を見てるだけはイヤなんです!!
あたしもみんなと一緒に戦いたい!!だから…!」
…て、いいのかなこんなこと喋っちゃって。
てゆーか自分の決意を言う前に色々説明した方がいいよね?
いや、するべきだよね!?
「リナちゃん」
「は、はい!!あの…っ!!…急にこんなこと言っちゃってごめんなさい!!実はその…!!色々とややこしい事情がありまして…!!そのですね…!!」
「フフフ。そんなに慌てなくてもいいのよ。事情は知ってるわ」
「え…!?知ってる!?やっぱりヴァイズの人だから?」
「それもあるけれど…。この間、小梅がまた道場に通いたいって言い出した時に色々聞いたの」
え!?
小梅喋っちゃったの!?
小梅ママとパパに!?
「あなたたち…みんな〝Hope Lights〟に選ばれたんでしょう?」
「そ、そうです…。
でも、あたしだけまだ〝Hope Lights〟扱えてないんです…。てか魔法なんていきなりそんな使えるわけないし。あたしにそんな力なんて…」
「それでも、〝Hope Lights〟は杖に変形した」
う…っ。
そうなんだよね。
てか小梅ママ、ルゥと同じこと言うなぁ。