Strawberry & Chocolate


「人手が足りないって、高等部でも生徒会、椛兄と彗蓮先輩だけなんだなー」



「そうみたいですね」






なんかやけに親しげだな小梅たち。




不思議に思い理由を聞くと、3人は笑いながら説明してくれた。



今の生徒会長と副会長は小梅たちが中1ん時も、中学の生徒会の会長と副会長だったらしい。



で、中等部に数々の伝説を残していった先輩たちだと。








「てゆーか柳人、椛兄たち知らなかったっけ?」






…知ってるちゃー知ってるが。



たまにムリヤリ、ソラやリナに飯食ってけって中村園に押し込まれるからな。



そん時何回か会ったことはあるが、そんなウワサ話は知らねえし。



つか、言っとくけど俺は中2ん時ここに来たんだからな。








「そーだっけ?なんかずっと一緒にいる感覚なんだよねー」





それは隼人と俺を勘違いしてるからじゃねぇのかリナ。









「では、話し合いに戻ります。
知っての通り私たちの学園は生徒の数が他の学校よりもかなり多いです。
なので私たち全員一つの施設を見学することは出来ませんので、とりあえず最低3つは見学先を確保しなければなりません。
皆さん、意見はありますか?」






社会科見学ねぇ…。



学校の行事なんざ、ほぼサボってたからなー。



…小梅と会ってからは強制的に参加させられたけど。



そう思い起こすと俺、社会科見学って行ったことねぇな…。

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