Strawberry & Chocolate
バシャーンッ!!
カメリアさんの攻撃を受けきれずに海へと放り出された。
私の血で海が染まる。
体が思うように動かない。
「弱すぎだ」
カメリアさんのその一言が、大きく私にのし掛かる。
本当に…。
全く、その通り。
私は弱い。
こんなにも簡単に砕け散ってしまうくらいに。
…どうして。
どうして私は今、こんなところで戦って――。
「げほっ!!がぁ…っ!!…はぁ…っはぁ…っ!!」
もう感覚もマヒして痛みすら感じない。
カメリアさんの風の刃を何十回この身に受けたのだろう。
砂浜や海に漂うは、私の血の色。
寒い。
眠い。
視界が……霞んで……。
「今年の〝Hope Lights〟の使い手は〝特別〟だと聞いていたが…何も変わらん。今まで以上に弱かったな。
全くつまらない幕引きだ」
ビュンッ!!
ザシュッ!!
避ける術も、気力さえもなくて。
ただただ私は風の刃を身に受けた。
あぁ…。
私ここで、死んで――。
―「別にいいだろーが。俺が何をしてどうなったって」―
―「良くないですっ!!柳人くんっ!あなたはもっと―…」―