Strawberry & Chocolate
No.46 序章の幕引き~小梅side
「ぐ…っ!!ぐぁあああっ!!」
私の刃がカメリアさんに届く。
しかし、傷が浅いせいか、血はそれほど流れていなかった。
傷ついたこの身体ではこれが精一杯だった。
けれど、浅くても〝Hope Lights〟である、私の薙刀に切り裂かれたら、イーヴルであるカメリアさんにとっては相当、苦痛なはず。
現に、カメリアさんは声を上げながら砂浜に膝を突いてうなだれている。
「はぁ…っ、はぁ…っ!…勝負あり…ですね」
「ぐ…ぐぅう…っ!!」
勝負はついたけれど、どうやって歴史館まで戻るか。
やっぱり、脅してでもカメリアさんに連れて行ってもらうしか…。
「…どこを…見ている!?」
ビュッ!!
キィン!!
再び風の刃が私を襲う。
苦し紛れに息をしながらも、カメリアさんは戦闘体制に入っていた。
「な…!?もう勝負はついてます!!これ以上戦ったらあなたの体は…っ!」
「俺の体!?バカかお前は!!俺を消滅させることが使い手であるお前らの役目だろうが!!」
「…だけど…!」
「小梅!!何をしている!?」
「えっ!?が、ガイアさん!?」
いつの間にこの浜辺へ!?