Strawberry & Chocolate
「なぜ何も答えてくだらないのですか!?今回は少しの被害で済みましたが…〝創造壞利力〟が本当に暴発してしまったら…!!雨雲を消し去るどころの話ではなくなるんですよ!?」
「おい、エキサイトしすぎだ緑」
「ガイア…!!」
「ったく…場所と時間を考えろ。誰か聞いてるかもしれんし、〝Hope Lights〟の使い手たちだって起こしちまうだろーが」
「だけど…!!」
「〝大魔女〟は俺らが予知できねえとこまで予知して先手を打ってんだよ。それを俺らが理解できなくて当然だ」
「…けどガイア、〝創造壞利力〟だぞ!?理解できないで済む問題じゃ…!!」
「は?お前、気づいてねーのか?
······
だから小梅を産んだんだろう。〝大魔女〟は」
え…?
だから、私を…産んだ?
〝創造壞利力〟だから?
どういう…こと…?
お母様は、私は一体…!?
その後、しばらく沈黙が続いたが、月島さんが風に当たってくると言い、廊下をパタパタと駆けていった音が聞こえた。
…わからない。
頭が追いつかない。
リナの力、私のこと、お母様のこと、そして今の会話も…。