Strawberry & Chocolate
疑問を抱いたまま、私はリナが寝てる寝室のドアをノックする。
中から入室許可の返事が聞こえドアを開いた。
部屋にはリナとソラ、楓くん、月島さん、ルゥ、前永さん、ガイアさん、それにお母様まで集合していた。
そして柳人の言った通り、リナは起きていた。
「小梅!!良かったぁー!!無事だったんだねーっ!!」
「リナこそ…体大丈夫なんですか!?」
いつもなら飛びかかってくるのに、リナはベットから全然動かない。
「うんまぁ。この通り、あたし、みんなと違って戦ってないからケガはしてないんだけどさ…。ただ…なぜかわかんないけど、体の力が抜けてるっていうか、入らないって感じなんだよねー」
「えっ?力が入らない?」
「あーゴホンッ。
とりあえず…みんなが揃ったことだし、俺たちからみんなに話さなくちゃならないことがあるんだ」
話さなくちゃならないこと…?
そう言って月島さんは真剣な眼差しで私たちを見据えた。