Strawberry & Chocolate
「言っただろう。
イーヴルが何者で何なのか、俺らにもわからないって。
魔法生物なら、いちいち〝Hope Lights〟に頼らなくても俺たちだけで全滅してる。
奴らは魔法生物じゃない。
もっと…何か別の魔力ではない〝力〟なんだ。イーヴルは。
だから〝Hope Lights〟でしか倒せない」
「でも…じゃあ、〝Hope Lights〟は?イーヴルを倒せる〝Hope Lights〟はどうやって創られたんですか?」
「…〝Hope Lights〟は〝特別な魔力〟で創られた。そして、その魔力を持つ者は…もう存在しない」
「……お亡くなりになられてるってことですか?」
「……そうだ」
「なら…どうしてその方は〝Hope Lights〟を創られたんですか?その方がイーヴルを全滅してくだれば…っ」
「〝Hope Lights〟はイーヴルを倒す為に創られたものじゃない。その名の通り、〝希望の光〟として創られたんだ」
希望の光として…!?
「…どういう意味ですか…?」
私のその質問に、月島さんもルゥも答えようとはしなかった。
「……答えられないんですか?」
「…そうだな。今はまだ…言えないことだ」
言えないこと…?
そのあと、私たちの間には気まずい沈黙が流れた。