Strawberry & Chocolate
No.50 〝創造壞利力〟~小梅side
「中村さんの言う通りあまりムリはしない方がいいよ、中村くん。…さて、他に聞きたいことはあるかい?」
「なぁ、俺が一つ聞いてもいいか?」
「どうぞ、柳人くん」
「俺が戦ったツルギが言ってた。俺は〝Hope Lights〟の力を引き出せてないってな。〝Hope Lights〟は武器に変形するだけじゃねぇとも言ってやがったし…。
〝Hope Lights〟ってのは一体何なんだよ?本来はどう使うもんなんだよ?」
確かに、それは私も最初に疑問を抱いた。
月島さんに同じ質問をしたけれど、答えは返ってこなかった。
「そうだね。その話もしなくちゃならないな。けど、その話をするには、中村さんが持つ〝力〟についても触れなくちゃならない」
「あたしの…力?」
「そう。君が今、力尽きて起き上がれないのは、無理に魔力を解放したからだ。解放というより、聞いた話だと暴発に近いね」
「暴発?えっ?あたし全然覚えてないんだけど…。
つまりあたしは自分の力を使ったから、へばって動けなくなってるってこと?」
「その通りだよ。君自身が、君の持つ力に耐えられなかったんだ。
君の力、絶対無二の創造究極魔法〝創造壞利力〟(ブリアーエンド)にね」
「〝創造壞利力〟…?な…に?それ…」
「文字通りこの世で唯一無二の究極の創造魔法だよ」