Strawberry & Chocolate
冷めきった苺ティーを口に運ぶ。
イーヴル…。
〝Hope Lights〟…。
そんなものがこの世界に存在するだなんて…。
私は……―。
「じゃ、今度は俺が綾小路さんに質問する番だ」
「え…?」
「君は〝Hope Lights〟に選ばれた。…この意味、もう分かるだろう?」
「……戦え、というんですよね。私に。…これから一年、あのイーヴルという怪物と」
「そうだ。
……戦ってくれるね?
君にしかイーヴルは倒せない」
言葉に詰まってしまう。
返事が出せない。
この話を聞いた時点でわかっていたはずなのに。
こう言われることは。