Strawberry & Chocolate
No.7 日常と決意~小梅side
学校までの道のり。
あやふやな思考回路だった私はリナとどんな会話をしていたのかも覚えていなかった。
ていうか、会話になっていたかどうかも不明…。
気がついたら校門の前までたどり着いていた。
はぁ…。
始業式サボっちゃおうかな…。
「リナ!小梅!」
「ソラっ!!」
リナが向かった先、校門の前に立っていたのは、銀色の髪に少しつり上がった目、だけど穏やかな笑みを浮かべている、私のもう一人の幼なじみ·ソラだった。
リナが笑顔で駆け寄っていく。
端から見たらカップルにしか見えないんですけど…。
でもそういう関係ではないんですよね。
お互い想い合ってるのは確かなんだけど…。
中々一歩を踏み出せないらしい。
「お早う、ソラ」
「オッス。小梅、今日はずいぶん遅いな。リナと一緒に来るなんて」
「…えぇ、ちょっと…」
「どした?何かヘンだな?調子悪いのか?」
「えっ?い、いえ…そんなことないですよっ」
何で調子が悪いって分かるんだろう二人とも…。
私、そんなに表情に出るタイプなのかな?