Strawberry & Chocolate
No.8 担当は化学です~小梅side
月島さんとの電話は、何故か一方的に切られた。
『おい、ミドリ!!アイツがきたぞ!』
『何ぃ!?…ごめんっ、綾小路さん!また後で!!』
ブツッ。
ツー…ツー…。
一体どういうところにお勤めされてるんでしょうか…?
てか魔法使いってフツーに会社で働いてるもんなんですね。
ブブブブッ。
携帯のバイブ音が鳴った。
月島さんかな?
「何してんのよ小梅ー!!始業式始まるんだけどっ!」
あ…。
リナの甲高い声でようやく思い出した。
イーヴルと戦うってことを月島さんに伝えた後、私を襲ったのは大量の睡魔。
何とか始業式を終え、ただ今一年生は各クラスでLHR。
この後すぐ授業が始まるんですよね…。
ヤバイ…ッ。
何かサボってもいいような授業ないかな…。
「ね、小梅っ!…小梅ってば!!」
「ん~。…なんですか、リナ」
「聞いた?うちのクラスの担任っ!うわさによると新任教師らしいよっ。しかも美形とかなんとかっ」
そうですか…。
そのはしゃぐ元気、私に分けてほしい。