Strawberry & Chocolate

「今日はストレス解消が目的でここにきたわけじゃないんです。ちょっと…ていうか、かなり寝不足でして…。昼寝しに来たんです」



「じゃあ、保健室行って寝たほうがいいんじゃねえか?」



「…そうですけど…。ここのほうが保健室より陽当たりがいいですし…。
…それに…りゅ、柳人もいるかなって……」






何だよ?



らしくねえな。



ごにょごにょしゃべって…。



最後の方聞こえなかったし。








「柳人のほうこそっ。今日は真面目に授業出るんじゃなかったんですか?」






誰だよんな余計なこと言ったやつ……ってソラか。







「いいんだよ。次音楽だし。俺もねみぃんだよ」






そう言って俺はいつもの昼寝スポットへ。




屋上階段扉の上にある貯水タンクの横。




学校内で一番空に近い場所。




ここが俺のお気に入り昼寝スポット。




気温も丁度いいし、風は少し強いが冷たい風じゃねぇ。




最っ高だな。




制服の上着を枕代わりにして寝転ぶ。









「私も一緒に寝ていいですか?」



「おま…っ!な、何言って…!!」






つか、いつの間に上ってきたんだよっ?!







「となり、丁度あいてますしっ」






俺の返答も待たずに当然のように隣に寝転ぶ小梅。






…ったく。



そういう誤解を招くようなセリフをフツーに言うなよな…!

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