Strawberry & Chocolate
俺は重い腰をあげた…と同時に、急に辺りが真っ暗になった。
もう夜か?
…いや、向こうはまだオレンジ色だし、大体夕陽がこんなに早く沈むわけねぇ。
じゃなんで…?
俺は後ろを振り向いた…というより、上を見上げた。
「は…!?…んだ…コレ…!?」
そこにはでっけぇ真っ黒な人間?がいた。
…人間にしちゃでかすぎだし、つーか顔ねぇし、口みたいなモンはあるけど。
手足も鋭すぎだし。
ロボットか…?
つか、こんなロボット作る部活あったっけ?
『ギュオアァーー!!』
いきなり意味不な雄叫びをそいつはあげた。
音声機能もついてんのかよ!
リアルすぎだろ!!
つーか、鼓膜破れる!
音量考えろっつーの!!
そしてなぜか当然のように俺をロックオンしたらしく、右の爪が俺めがけて振ってきた。