Strawberry & Chocolate
奴はとどめを刺そうと俺に向かってきている。
それがわかってんのに…。
情けねぇ。
動けねーや…。
何してんだ俺。
たかがロボット相手に死にかけてるし。
……けど、これが当然なのかもな。
当然の…………報い。
パサッ…。
ふと、俺の右手が何かに触れた。
「…あ……」
小梅の…制服。
そういえばあいつ…俺の上に掛けていきやがったんだっけ。
ったく、ホント要らん世話焼きやがって…。
目の前にはさっきのロボットが迫る。
「…わりぃけど、俺、この後用事があんだよ!だから…んなとこでくたばってる場合じゃねぇんだ…!」
そう言って壁に手をついて立ち上がった。
けど、いきがってもフラフラだしな…。
生身じゃ勝てねえし。
…さて、どうするか……。
『コ………コハ…………ワ……レラ…ノ………』
「はっ?我らの…?」
『……シ…ネ…』
げ…っ!!
やべぇ!!
…こんなとこで…死ぬわけには!!