Strawberry & Chocolate
No.12 特撮じゃなくて現実~柳人side
ロボットの爪が俺に襲い掛かる。
バシッ!!
「いってぇ!!」
その瞬間、俺の頬に猛スピードで何かがぶつかった。
長方形の小さな……石…?
何だ、これ…。
俺が声を発す前にその物体が光りだした。
おいおいおいおい!
何だよこれ!?
なんだよこの展開は!!
日曜の朝じゃねぇんだぞ!?
どこの特撮だよ!?
勝手に俺をキャスティングしてんじゃねー!!
…つか、特撮部とかってあったっけ?
-生きたいですか?-
「はぁ?!」
-あなたは生きたいですか?死にたいですか?-
いやいや、なんでだよ!?
どっから話し掛けてんだよこの女?!
「おい!!質問の意味がわかんねぇーぞ!!」
-生きたいですか?死にたいですか?-
「それしか言えねえのかよ!!つか、生きてーに決まってんだろ!!」
-ならば、名を名乗りなさい-
「名前!?このガッコにいんなら俺の名前くらい知ってんだろ?!」
-名を名乗りなさい-
あーもー会話になんねぇ!!
「俺は高山 柳人だ!」