Strawberry & Chocolate
叫んだと同時に光がさらに増して、目を開けてらんなかった。
しばらくして光が止んだ。
…あれ?
あのわがままな石ころは?
つか、ロボット何やってんだ?
うずくまって苦しそうな…―。
まさかさっきの光にやられたとか?
と、不意に両手に違和感が。
「…な…んだ…これ……」
俺の両手には、何やら装飾のついたグローブがはめられていた。
俺、いつの間にこんなんはめたんだ?
そもそも手袋なんてつけねーし、持ち歩いてもいねーのに。
『グギャァアーー!!』
―って、考える暇もなくロボットの叫び声が聞こえ、そいつはまた俺にむかってきた。
んだよ!!
くたばったんじゃねぇのかよ!!
しつこい奴だな!!
再び鋭い爪を振り回してくるが、俺はそれを瞬時にかわすことが出来た。
え…?
なんか…さっきよりも身体が軽い。
何でだ?
俺、怪我してるし、血も流して貧血気味になっててもおかしくねぇのに…。
さっきと変わったとこなんて……。
まさか…このグローブが……?!