Strawberry & Chocolate
小梅は……違う。
決めたハズなのに。
もう〝誰か〟と関わりを持つのはやめようって。
俺は関わるだけで誰かを傷つけるから。
独りになりたかった。
それなのに…何やってんだ俺は。
この街に来て、小梅たちと出逢って。
気がつくと隣に小梅がいる。
全然独りになれてねぇじゃねーか。
小梅といる時の方が、独りでいるよりも心地いいって感じる自分がいる。
何でだ…?
俺はいつからそんな風に…!?
『なぁ。お前…知ってるか?〝Hope Lights〟の使い手が毎年変わるワケ』
「は!?んなもん俺が知るか!」
『それはな…。
…毎年、死ぬからだよ。〝Hope Lights〟の使い手が。イーヴルとの戦いで』
「…なんだよ…それ…。ふざけてんのか…!?」
『マジメな話だってさっきミドリもそう言ったろ』
「そうじゃねえ!!マジな話なら尚更だ!!んなこと…なんでてめーらは平気で小梅にやらせようとしてんだよ!?ふざけんな!!あいつがもし死んだら…!!」
『小梅は知ってる』
「…は…!?」
『小梅は全部知ってる。一番始めに話したことだ。…それでも小梅は、〝戦う〟と言った。戦うことを選んだんだ。
この街と自分の為に。
小梅は、例え命を落とす危険があるって分かっても、やるってそう言った。それが自分に出来ることならってな』