Strawberry & Chocolate
No.17 ここにいる理由~リナside
「あーりーえーなーいーっ!!」
「…何度目ですかそのセリフ」
ふんっだ!!
頭の良ろしい綾小路 小梅様は何とも思わないでしょーよ!!
大体、一昨日が入学式で昨日が始業式、その流れでなぜに今日が実力テストォ!?
聞いてないよそんなの!!
全教科確実に死んだよ!!
英語とか特にー!!!
「高等部の説明会の時、言ってたじゃないですか。…それにテストはもう終わったでしょう?」
「あーっそうね!明日がた·の·し·みだね!」
ううーっ!!
成績にはあんまし関係ないって言ってたけどー!
でもでも少しは関係あるってことだしー!!
ガタッ。
あたしがうなだれている横で小梅は教室を出ようとしていた。
「小梅?どっか行くの?部活やんないって言ってたじゃん。一緒に帰ろうよ」
「そうしたいんですけど…。その、月島さ…先生に呼ばれてて」
うぇえ!?
小梅が先生にお呼ばれ!?
「まさか初日サボったのばれたわけ?」
「…まぁそんなとこです」
なーんか小梅らしくないなー。
てか…。
「なんで叱られに行くのにそんな嬉しそうなの?」
小梅は今にもスキップしだしそうなくらいご機嫌な様子。
まぁ、だいたい予想はつくけど。
「えっ!?そ…っそんなことないですよっ!?」
…わかりやす。