女子高生と魔法のランプ
「職業じゃねーのか?」
「強いていうならそうかもしれないけど、給料なんてあるわけないし正確には違うよ」
「もう子供は働かない時代になったのかー」
そんな風にしみじみランが言う。
「少なくともこの国ではそれが主流だね。
国によってはそうでもない。
で、寝るけど」
「おー、邪魔したな」
話を戻した瓜に屈託なく笑うと片手を上げ窓から姿を消した。
二階なんだけど平気なんだ、などと大分ざっくりした感想で瓜は窓を閉め、ベッドに入った。
「ふーん、ガクセー…ねぇ」
部屋を出たランがそう興味深げに笑ったのを、瓜が知るはずもなく夜は更けていったのだった。
翌日。
なんの変わり映えもなく学校に登校した瓜の耳に入ったのは今日から転入生がクラスにやって来るとの話だった。
担任に呼ばれ入って来たのは、自分の周りの男子達と同じ制服に身を包んだランだった。
ランは瓜と目が合うと、その浅黒い肌によく映える白い歯を見せて笑い、担任の紹介をあっさりと遮ったのだった。
「よぉ!瓜!!」
「強いていうならそうかもしれないけど、給料なんてあるわけないし正確には違うよ」
「もう子供は働かない時代になったのかー」
そんな風にしみじみランが言う。
「少なくともこの国ではそれが主流だね。
国によってはそうでもない。
で、寝るけど」
「おー、邪魔したな」
話を戻した瓜に屈託なく笑うと片手を上げ窓から姿を消した。
二階なんだけど平気なんだ、などと大分ざっくりした感想で瓜は窓を閉め、ベッドに入った。
「ふーん、ガクセー…ねぇ」
部屋を出たランがそう興味深げに笑ったのを、瓜が知るはずもなく夜は更けていったのだった。
翌日。
なんの変わり映えもなく学校に登校した瓜の耳に入ったのは今日から転入生がクラスにやって来るとの話だった。
担任に呼ばれ入って来たのは、自分の周りの男子達と同じ制服に身を包んだランだった。
ランは瓜と目が合うと、その浅黒い肌によく映える白い歯を見せて笑い、担任の紹介をあっさりと遮ったのだった。
「よぉ!瓜!!」