女子高生と魔法のランプ
瓜は結構驚愕した。
なので気の利いた受け答えなど思い付くはずもなかった。


「あー、うん。おはよー」


一発で知り合いであることが露呈した瓜は、噂の転入生の評判に並んで一時話題の人となるはめになった。
ランは関川 ランと言う名でこの学校に入ったらしい。
この学校の創立者と同じ名字なのは偶然ではないだろう。



成績優秀、スポーツ万能、容姿端麗とくれば周囲は放ってはおかない。

瓜は矢継ぎ早につい先日知り合ったばかりの魔人についての質問を大量に突き付けられるはめになった。


どうやらランは瓜との関係を『幼なじみ』と言ったらしい。

彼の幼少期など瓜は知るはずもない。
とりあえず適当に答えていると、さっきまで人だかりを発生させていたランが瓜を呼んだ。
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