女子高生と魔法のランプ
｢ちょっと校内案内しろy｢ねぇラン君海外ってどこ言ってたのーっ?｣


瓜がランに返事をする前に二人の間には女子が詰めかける。
当然一様にランに向かって。

家庭の事情でずっと海外に居たような感じらしい、と相当ぼんやりした瓜からの偽りの情報を受けてらしい。



｢うるせぇな校内見て回りてぇんだから話は後な｣

｢校内案内なら私達がするから色々聞かせてよぉー｣

｢お前らうるさそうだから嫌だ。ほら瓜来いよ｣

ぐいっ

｢ぅえっ｣



人混みの中で急に腕を強く引かれる感覚がして、そのまま転びそうになりながら見えない手に引かれるようにランの元へとたどり着き、そのままランに更に腕を引かれその胸板にぶつかる形になり、周囲の女子達から歓声とも悲鳴ともつかない声があがる。


｢尾けんじゃねぇぞ。鬱陶しいから｣



そうはっきりと言葉を残し、鼻をうちつけ無言で痛がる瓜を連れて、その場をあとにした。
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表紙・目次

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