空の彼方へ
「悪かったよ……ってレスト?!なんでここに?!」


「ああ…こいつの兄を助けたいんだ…チェール、ちょっと協力してほしいんだけど」


「はぁ?何言ってるか分からねえよ、もっとよく状況を聞かせてくれよ」


レストはリァリイのことを詳しくチェールとアミストに伝えた。



「成る程……分かった、協力してやる、でもおまえがあの女神だったとはな」


「本当にびっくりだよ!私も、お兄様が助かるまでどこまでも行くからね!」


「ふたりともありがとう…」

リァリイは今にでも泣きそうな顔で二人を見た。



「何無駄なこと言ってるのよ、無理に決まってるじゃない」


突然レストたちの後ろから声が聞こえた。


「あんなのもう助かるわけないわよ」


「だ…誰だお前は!」


レストは剣を引くと同時にその女を見た。


女は露出度の高い黒い服を着ていて、歳は20代くらいのようだ。

「私はアモール様の部下、メロよ、それにしても哀れな姿、アモール様に従えばこうならずにすんだのに」

「お兄様を悪く言わないで…」


「お兄様…?ふふ…あんな奴もうお兄様でもなんでもないただの化け物よ」


「このやろう…許さねぇ!」

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