空の彼方へ
「何?俺が居なくて寂しいの?」


「ち…違うし!!」


「ほら、やる」


「え?」


「俺の新しい家の鍵と地図、…いつでも来いよ」


「ありがと…」


「じゃ、俺帰るから…」


「待って!!」


チェールが去って行くのをアミストが止める。


「絶対に…会いにいくから!!」


するとチェールは顔に優しい笑みを浮かべた。




「そう…今世界は元に戻ってきてるのね…」


「リァリイ…いや…私と共に旅をした彼らやセイラのおかげだな」


「ディナス…ありがとう…私を忘れないでくれて…」

「あたり前だろ?!」


ルーンベルトとディナスはお互いきつく抱き締めた。


「ありがとう…セイラ、あなたは世界でいちばんの娘よ」



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