空の彼方へ
出会い
荒れ果てた世界の中、あるひとりの青年がいた。


彼の名はレスト・ホールス。
明るめの茶髪に動きやすそうな黒の服を着ている。腰には剣を装備している。



彼は教会へ用があり、そこへと向かっていた。


「シスター、今日はどうしましたか?」

教会に入ると彼を呼んだと思われる女性が言った。

「あぁ、レスト…今日はお願いがあるのよ。」


「お願い?」


シスターは教会の向こうを指さした。



そこにいたのは必死に何かを祈る少女がいた。







「さっきからずっと祈ってばかりいるの、何かあると思うんだけど私じゃちょっと話しづらくて…だからレスト、あなたがあの子の相談にのってあげて」


「え?!どうして?!」


「だって歳が近い方がいいと思うの」


「歳って…」


「お願い…頼むわ」


こうしてレストは渋々その祈っている少女に声をかけた。


「あ…あの…君…さっきからずっと祈ってるけど何かあるの?…もし良ければ相談にのるよ」


彼はさりげなく少女に言った。すると…

「そんなことしても…あなたには何もできない…」


「え?」


振り向いた彼女の顔は涙で濡れていた。


「あなたに相談なんかしたってお兄様は助からない!!」



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