空の彼方へ
朝、目を覚ましたリァリィの体に激しい痛みが襲った。
「………っ」
それは声を出さずにはいられないほどの痛みだった。
「やぁぁぁ!!」
その声にレスト達がリァリィの部屋に集まった。
「リァリィ…どうした?」
「…体が…痛い……」
リァリィはガタガタ震えていた。
「大丈夫か?!俺医者呼んでくる!」
「私も!」
チェールとアミストが部屋から出るとリァリィは涙を流しながらレストに言った。
「レスト…どうしよう…私…このまま…お兄様を元の姿に戻すことのできないまま…死んでしまったら…」
「馬鹿なこと言ってんじゃねぇよ!!」
レストはリァリィをきつく抱き締めた。
「…?!レスト?」
「俺が守る!俺がリァリィを守るから死ぬな!」
「…うん」
リァリィはレストの腕の中でそっと目を閉じた。