空の彼方へ


「痛っ」


「リァリィ?」


突然の声にレストはリァリィの方を向いた。


「なんでもないよ……なんでも…あ……っ」


リァリィは突然力が抜けたかのようにその場に倒れ込んだ。



「リァリィ!」


レストは倒れたリァリィに駆け寄る。


「……女神の能力(ちから)…今奪い取った」


「誰だ?!」


そこにいたのはまたもや若い女。アモールの仲間だろうか…。彼女の手には何か光り輝く物体。


「女神の能力(ちから)…もらう」


「なに?おい…」


レストの言葉をよそに、女は姿を消してしまった。


「おい待て!!」


レストがリァリィを見ると、何かに驚いたように女のいた所を見ていた。


「リァリィ…?」


彼女はレストを涙目でみた。


能力(ちから)を奪われたリァリィは声を出すことも立つことも技を使うこともできなくなっていた。


「うそ…だろ?リァリィ…」

レストはリァリィの肩を掴んだ。

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