オトメギキョウ
第一章
始めの一歩
「…ヒック……うう~…うえ~ん……ヒック…ヒック…」
ある真っ暗な部屋で一人の少女が泣いていた。
「…なんで…私…ばっかり…ヒック…こんな……めに、あうの……ヒック」
この少女は何年か前から心を閉ざしていた。
ーいつまで、心を閉ざして、自分を傷付けるつもりだ?ー
「えっ…グズ…だ、誰?」
―今は教えられない。……ところで、お前は心を開いてみたくはないか?―
「……開いて、みたい…ヒック…で、でも、私……人を、信じること…ヒック……が……できないの……あの時、みたいに…裏切られる……のが…ヒック…恐い…の……」
―それなら別の世界で頑張ってみないか?―
「……ヒック……そんなこと…できるの?」
ーああ、できる。しかし、お前が心を開くことを望まなければできない。―
「…行きたい……心を開いて、みたい……頑張って、みたい……」
―わかった。心が開いたらこっちの世界に戻すが、いいな?―
『うん…』
ーでは…ー
そして、少女は光に包まれ、その場から消えた。
これが、この少女の始めの一歩……
ある真っ暗な部屋で一人の少女が泣いていた。
「…なんで…私…ばっかり…ヒック…こんな……めに、あうの……ヒック」
この少女は何年か前から心を閉ざしていた。
ーいつまで、心を閉ざして、自分を傷付けるつもりだ?ー
「えっ…グズ…だ、誰?」
―今は教えられない。……ところで、お前は心を開いてみたくはないか?―
「……開いて、みたい…ヒック…で、でも、私……人を、信じること…ヒック……が……できないの……あの時、みたいに…裏切られる……のが…ヒック…恐い…の……」
―それなら別の世界で頑張ってみないか?―
「……ヒック……そんなこと…できるの?」
ーああ、できる。しかし、お前が心を開くことを望まなければできない。―
「…行きたい……心を開いて、みたい……頑張って、みたい……」
―わかった。心が開いたらこっちの世界に戻すが、いいな?―
『うん…』
ーでは…ー
そして、少女は光に包まれ、その場から消えた。
これが、この少女の始めの一歩……
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