オトメギキョウ

悲しむ

「あら、赤也どうしたの?」

家に入るとリビングに赤也お母さんとお父さんがいた。

「……優が元の世界に戻った…」

「えっ…」

「俺の前で光に包まれて消えて、探したけどやっぱりいなくて、家かと思って帰ってきたら表札が変わってたんだよ……」

それを聞いた赤也のお父さんは急いで赤也の部屋に行った。

「赤也の荷物が全部あるぞ~!!」

「……本当に帰ったのね……ヒック…ヒック…」

「……優ちゃん…ヒック……グズ……」

~次の日~

「赤也!!遅刻するとはたるんでるぞ!!」

バチーンッ!!

赤也は久し振りに朝練に遅刻し、真田にビンタされた。

「っ!……すいませんでした……」

「あいつ元気ねぇな~それに、優が来てから遅刻なんか一回もしなかったのにどうしたんだよぃ」

< 113 / 148 >

この作品をシェア

pagetop