ｵﾄﾒｷﾞｷｮｳ

「えっ、ゆい？もしかしてゆいが……？」

「名前で呼ばないでよぉ。ｷｬﾊﾊﾊﾊﾊｯ　私がみんなに広めたんだよぉ」

「なんで……？誰にも言わないって言ってくれたじゃん！友達じゃなかったの？」

「友達？ありえな～い。私、元々友達なんて思ってなかったし～ｷｬﾊﾊﾊ」

「……なんで」

「なんでって…あとから入ってきたくせに私よりﾃﾆｽが上手いなんて有り得ないのよ！！あんたが入って来るまで、私が一番上手かった！なのに、あんたのせいで2番になったのよ！！信じられないっ！」

人が変わったようにﾋｽﾃﾘｯｸに言うゆい。

「だから、私はあんたを地獄に落とすために友達のフリをしたの！あんたはまんまと引っ掛かってくれて楽だったわ。これからずっとみんなにいじめられて地獄の果てまで落ちるのよ！楽しみ～ｷｬﾊﾊﾊﾊﾊｯ」

そして、優は毎日毎日みんなにいじめられ、友達だと思っていたゆいに裏切られ、人間不信になった。