ｵﾄﾒｷﾞｷｮｳ

「えっ…確か…優が中1くらいの時に私達だけで探して、中2くらいの時に警察にも頼んで本格的に探し始めたわ。」

ー優がこの世界にいなかった時は、家の場所などの情報は全て消しておいたから見つからないのも当たり前だろうー

「……そうですか（だからか……）」

「…ﾊｧ…他に何かある？」

「私達が貴女を嫌っていた理由を教えるわ……」

「教えなくていい！！」

「……実は」

優のお母さんは優の言葉を無視して話し始めた。

「優は私とお父さんの間にできた子じゃないの」

「「はっ？／えっ？」」

「優は私が大嫌いな元彼と私の間に出来た子なの」

以外な展開に赤也と優が目を見開く。

「私ね、元彼にDV受けてたの。元々はお互い好きで付き合ってたんだけど、途中から私は元彼のｽﾄﾚｽ解消の道具になっていたの。元彼は私より年上でよく仕事で上手くいかない時に暴力を振ってきたり、無理矢理ヤったり……別れたくても暴力を振ってくるから別れられなくてね……精神的にやばくなったころにお父さんと出会ったの。お父さんはすごく優しくて、お父さんのおかげで元彼と別れることが出来たのよ……」