オトメギキョウ

視線

「そろそろ教室にいくかの~」

そういって先生は歩きだし、優はそのあとを追いかけた。

~2年D組~

「(赤也と同じクラスなんだよね?)」

優は呼ばれるまで廊下で待機していた。

ーそうだ。安心しろー

「宮川~入ってこ~い」

先生に呼ばれ、優は教室に入った。

「可愛い~∨∨」

「ピアスつけてるぜ。」

「自己紹介してくれ~」

「えっと…宮川 優です。好きなものは花です。よろしくお願いします。」

「じゃあ~宮川の席は~」

「優~!!」

先生が優の席を探していると赤也が優に向かって手を振った。

「知り合いか~?」

「はい」

「そうか~丁度、切原の隣が空いてるの~そこに座われ~」

「ヨッシャッ!!」

そうして、赤也の隣の席になった。

「教科書は明日渡すからの~今日は切原に見せてもらえ~」

先生がそういうと赤也が机をくっつけてきた。

「見せるんだからいいだろ?」

「う、うん(女子の視線が…)」

ー気にするなー

「(気にするから!!)」

少女は女子の視線を気にする……

< 32 / 148 >

この作品をシェア

pagetop