オトメギキョウ
「音はどうなってんねん。」

「それは、わからないんスよね…」

「次いくわよ…ハッ!!」

パコーン パコーン パコーン

「……ゆりの舞……」

パコーン……ポトッ

「ラ、0ー40」

「垂直に……」

「「「落ちた……」」」

ー〈ゆりの舞〉スピンのかけ方を工夫してネットを越えたあと、垂直に落ちるようになっているー

「〈ゆりの舞〉。スピンのかけ方に工夫してあって、ネットを越えたあと垂直に落ちるようになってるんス。」

「マジマジ、スッゲー!!」

この人は芥川さん。

いつも寝てるけど、ボレーが丸井先輩並に上手いんだ。

そういえばこの人も独特な喋り方で語尾にCとかがついてたな…

「やっと起きたか……」

「あれって優ちゃんだよね?」

「ああ」

「スッゲー!!」

目を輝かせて優をみる芥川さん。

「まだまだいくわよ。」





「ゲーム4ー4!」

「…ハァ…ハァ…ハァ…」

「ふぅ~。やっと追いついたわ。」

「優のヤツ、全く息切れしてない…」

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