オトメギキョウ

一人ぼっち

喧嘩したその日一日、赤也と優は全く話さず、優は一人で帰宅した。

その後、ご飯を二人分作り、椅子に座ってずっと待っていたが、赤也は帰ってこなかった。

~♪~♪~♪~

7時頃になり、心亜からメールが届いた。

「〈赤也、こっちにいるんだけど、何かあった?〉」

「〈なんでもないよ♪私が久し振りに家に帰ったら?っていったの。心配しないで〉」

「〈わかった!!〉」

パタン

「……ぅぅ……私…バカ、だ…ヒック……あ、かや…ヒック……」

携帯を閉じた優は1日寝ずに泣いた。

次の日、優の目は真っ赤だった。

「……目薬、差しとこ…」

やっぱり朝も1人で登校した。

その日も話さず、赤也のために作った弁当はずっと鞄の中だった。

そして、夜になり優はまた寝ずに泣いた。

「さ、びしいよ…わた、し……うら、ぎられ……たんだ…グズ……やっぱ…り…しんじ…られない……よ…ヒック…」

開きかけていた心がまた閉じてしまった……

そして、優達の喧嘩は3日続いた。

ーやばいな……ー

シルフェの声が微かに聞こえた。

少女はまた1人ぼっちに……
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