冬恋
「あっ菜緒」
肩を叩かれるまで、全然気付かなかった


「愛莉帰ろうよ、授業終わってるよ」
と苦笑いしながら言うから


「ほんとだ、気付かなかったよ」


「それより、帰りにカラオケでも行かない?」
私を気遣ってくれてるのがわかるから…


「うん、行こうか」返事すると…


「和輝、朔弥、愛莉も行くって!」
と他に声をかけた


「ん?一緒に行くの?」

「そう…あかんかった?」

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