冬恋
何か私だけ…
でも気になって仕方ない
確かめたいけど…確かめられないし…

「はぁ~」
溜め息と共に授業の終りを告げるチャイムが鳴った…


「溜め息ついたら、幸せが逃げちゃうよ、愛莉帰ろ」

「うん」
こういう時は、早く帰るに限る


『愛莉、菜緒帰ろうぜ』
「うん」

教室を出ようとしたら、帰りまで、囲まれている間宮くんがいて

見てる私と目があった

『じゃあね~』何て軽く手をふり女の子と帰って行った


『凄いなぁ~伊織いきなりで』

「でしょ~あんた達と違うよね」
ってからかうと

『アホか、俺らやってモテるで』

って言うから

「はいはい、行こ愛莉」
「うん」


『ちょっ、待てや!ほんまやで』っていいながら帰りだした

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