冬恋
結局悩んだまま授業は、進んで行く…

隣の間宮くんもあれから何も言って来ないし…

家の事とか聞いたりしないのかな?

思わずじぃ~と見ていたみたいで…


『俺の顔に何かついてる?』言いながら急に私を見たから…


「ううん、違うよ」
慌てて前を向くと…


『ふ~ん見とれてるんかと思ったわ』


「そんなわけないでしょ」


『なんや…残念やな、他の子は、いっつも見てくれるのに』


「一緒にしないでよね」

『残念やな』

「…」

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