冬恋
私は、思わず飲み物とってくる…って言って部屋を出た


間宮くん…やっぱり気付いてるんだ…

でも…もう思い出に…

「愛莉」
菜緒が追いかけてきた

「…」

「愛莉大丈夫?」


「うん、大丈夫…」

「間宮君…覚えてたんやね」

「みたいだね…でも」

「もう今は…ってでもそれは、今までで、今は現にあってるんやで」


「だけど…好きになるなって言われたやん」

「あんなん、本気かなんてわからんやん」


「うん…だけどいいよ」
「でも…」

「あの頃は、私が悪かったんだから…」

「愛莉…」

「さっ、早く戻ろ」
納得いかない顔の菜緒を促した…

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