お箸付けますか?
「……おい、メガネ君。」
「…なんすか先輩?大丈夫ですか?だから言ったんですよ〜。」
「今、あいつ俺を殴ったよな?」
「何言ってるんですか?もろに殴られましたよ!」
「……よし、じゃあ正当防衛成立だな。」
「はい?」
メガネ君の手をはねのけ、起き上がる。お気に入りのスーツが汚れてしまった。
昨日クリーニングから帰ってきたばかりなのに…本当メガネ君といるとろくな事が無いな…。
スーツに付いた砂を手で払い、カバンをメガネ君に持たせる。
「おいタケシ!」
背の高いタケシが振り向いたと同時におもいっきり左頬を殴る。
殴られたタケシ君は、見事に転がりながらどこかのお店のポリバケツへと突っ込んだ。