お箸付けますか?



俺を睨みつけるメガネ君の背中越しに、遠ざかる店長と近づく女性。



「あの〜大丈夫ですか?」



「大丈夫なわけあるかい!自動ドアに挟まるってなんでやねん!」



顔はまだ俺を睨みつつ、突然かけられた声の主へ不可解な関西弁。



東北人らしいわざとらしい関西弁が見事にイラつく。



「申し訳ありません…。」



深々と頭を下げる女性、謝るとこを見るとコンビニの店員。



そしてわたしの記憶が確かならば、この声の主はメガネガール…。



振り返るメガネ君。



頭を上げ、メガネ君を見つめるメガネガール。



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