お箸付けますか?
「僕の奢った味噌ラーメンを、美味しそうに頬張る拓哉先輩はどうお考えですか?」
そう面倒くさい事を聞きながら顔を近づけてくるメガネ君…。
10㎝…
5㎝…
「どうお考えですか?」
……。
無視を決めつけた俺に、恐れず立ち向かう勇気は誉めよう…。
「…奇跡なんかねぇよ。」
ピッタリとくっついた奴のおでこを引き離しながら吐き捨てた。
これで黙るだろう。いつまでも調子に乗らせてると面倒な奴だ。
拓海ももう少し分かる奴だと思っていたが…。