仮面王子
「とりあえず近くでお茶でもさぁ‥」
って感じで無理矢理手を引かれ廃ビルに‥‥
いやいや‥
ヤバイでしょ、これ?
どうやら1人は外で見張りらしい‥
「離してっ!!!」
これ真面目にヤられる雰囲気でしょ。
どうするよ〜‥
携帯っ!!!
誰かに知らせなきゃ‥
でもだれに??
色々考えてる間にも男は距離を詰めてきて‥‥
今にも唇が触れちゃいそ‥‥
「っ‥ャぁ‥」
こんなのやだっ‥
蕾斗以外の人とはしたくないよ‥
「らいとぉ‥っ‥」
「誰それ‥彼氏?」
「彼氏じゃないっ」
「っぷ‥もしかしてあのRaitoだったりして」
男は私を床に押し倒し慣れた手付きでリボンを外しブラウスのボタンを引きちぎった。
「‥やめてっ‥ゃ‥だぁ‥ッ」
私の声なんて聞こえてない様な素振りで、男は私の首筋に口を近づけ
「いたッ‥」
印をつけた。
こんなの無理‥
汚いっ‥‥
私は泣く事しか出来ず、ヤられちゃう覚悟を決めたその時──