仮面王子
蕾斗を起こした私は、キッチンに戻り朝ご飯の支度をする。
「ったく、朝から騒ぐなよな..」
準備を終えた蕾斗が頭をかきながら機嫌悪そうにリビングへ入ってきた。
「んなっ/////
誰のせいだと思ってんの?!」
「知らねーし」
まじ、この自己中男っ!
「お、今日の目玉焼きは上手に出来たじゃんっ」
「でしょっ??私も日々成長してると思わないっ?」
おだてられると、さっきの事も忘れちゃう私。
「クスッ...扱いやすい奴」
「ん?何か言った?」
──ピンポーン
げっ‥
「はーい!
ほら蕾斗、石川さん来ちゃったよ?」
「まだ飯食ってねぇ。待ってもらえ」
はぁーっ‥
ほんと自己中‥
石川さんも、毎日大変だろうな‥