仮面王子
「どうした、姫子?」
2人とも不思議そうに私を見つめて来る。
「あ、えっと‥
明日も涼くんが迎えに来るの?」
何故か動揺しちゃう私。
だって、仮にも2人の芸能人が私を見つめてるんだよ?
こりゃ、動揺するしかないよね‥
「だから、さっき涼が言ったじゃん」
涼くんが?
何て言ってたっけ?
涼くんの方を見ると涼くんは「うんうん」と、蕾斗に相槌を打ってるし‥
ん〜‥
何の事??
ここは思いきって‥
「何のこと?」
言っちゃった!
「ったく‥2度も手間をかけさせんな‥」
いつものように面倒くさそうな蕾斗。
「だから、言ったじゃん。お前の個人情報が漏れてるって」
‥‥‥うん、
で???
って思ったけど、言うと怒られそうだし、私は黙って蕾斗の話に耳を傾けた。
「蕾斗、姫子ちゃん何も理解してないよ」
「わかってる‥
ったく‥1回説明してやるからよく聞けよ?」
私は「うんうん」と頷いて蕾斗の話に耳を傾けた。