仮面王子
『хを2と置き換えて、この式に当てはめると‥』
私‥蕾斗をどう思ってる?
ただの幼なじみ。
でも、ただの幼なじみはキスしたりしないよね?
じゃあなに?
蕾斗にとって、私は都合のいい女?
‥‥‥なんか、ムカついてきた。
授業中、1人で勝手に考えて1人で勝手にイライラしていた。
そんなとき‥‥
ブブブ──
メール蕾斗
「うげっ?!」
蕾斗の名前を見て自然と声が出ていた。
でも、今は授業中。
私は見事に皆からの注目を浴びていた。
『なに?姫ちゃんどうかした?』
「いや、なんでもないです...」
もう最悪‥