死のメール
『おい!友嘉!しっかりしろよ!おい!!…何でだよ…何でこんな事っ…友
嘉ぁ~!!』
二年前の俺は号泣しながら冷たくなっていく友嘉の体を抱き締めていた。
そして、友嘉は死んでいったのだった。
どうしてもっと早く気付いてやれなかったのだろう。更に後悔の気持ちが俺
を襲うまま、過去の記憶は途切れてしまった。
「慶ちゃん…慶ちゃん!?」
「…!…友嘉?」
「はぁ~良かった。道のど真ん中で倒れてるからびっくりしたよ…慶嘉が教え
てくれなかったら…」
「…慶嘉は?」
「寝ちゃったよ。」
「そっか…」
どうやら過去の記憶から抜け出せたらしい。
しかしあまりにもリアルな過去の記憶はもう二度と思い出したくなかった。
「ねぇ友…」
「慶ちゃん、知っちゃったんだね。私が殺された事。」
「…うん、ごめん。」
「ううん、良いの。何時かは知られちゃう時が来るかも知れない、って思って
たから…」
俺は優しく笑う友嘉の頬に手を触れ、友嘉の唇にそっとキスをした。
友嘉は俺のいきなりのキスに驚いて目をぱちくりさせていた。
「友嘉のその反応、相変わらず変わらないな!」
「何それ~!」
俺と友嘉は久々に笑い合った。
俺はこの笑い合っている時間というのが幸せな時間だということに気が付くこ
とが出来た。
すると友嘉が草原のところへ走っていき座り込んで夜空を見上げた。
友嘉は俺の方に振り返ると笑顔で俺に手招きをした。
俺は友嘉のところへ行くと友嘉の隣に座り、夜空を見上げた。
「うっわぁ…星綺麗…」
「こんな星見るの、久しぶりだよねぇ。何年振りだろ…くしゅん!」
「ん?」
夜風に当たり過ぎて体が冷えたのか友嘉は小さなくしゃみを一つしていた。
体の冷たい霊が風邪を引くなんて前代未聞の話である。
俺は『仕方ないなぁ』と言って上着を脱ぐとその上着を友嘉に掛けてやった。
友嘉は俺の方をむいて頬を膨らませるとこう言ってきた。
「霊だって風邪くらい引きますよーだぁ。」
「何で…あ、そっか!超能力者だからかぁ。」
「だからなんだなぁ。」
俺と友嘉はお互いに笑いながら睨み合い、笑顔で夜空に輝く数千、いや、無限
にある星を見上げていた。
嘉ぁ~!!』
二年前の俺は号泣しながら冷たくなっていく友嘉の体を抱き締めていた。
そして、友嘉は死んでいったのだった。
どうしてもっと早く気付いてやれなかったのだろう。更に後悔の気持ちが俺
を襲うまま、過去の記憶は途切れてしまった。
「慶ちゃん…慶ちゃん!?」
「…!…友嘉?」
「はぁ~良かった。道のど真ん中で倒れてるからびっくりしたよ…慶嘉が教え
てくれなかったら…」
「…慶嘉は?」
「寝ちゃったよ。」
「そっか…」
どうやら過去の記憶から抜け出せたらしい。
しかしあまりにもリアルな過去の記憶はもう二度と思い出したくなかった。
「ねぇ友…」
「慶ちゃん、知っちゃったんだね。私が殺された事。」
「…うん、ごめん。」
「ううん、良いの。何時かは知られちゃう時が来るかも知れない、って思って
たから…」
俺は優しく笑う友嘉の頬に手を触れ、友嘉の唇にそっとキスをした。
友嘉は俺のいきなりのキスに驚いて目をぱちくりさせていた。
「友嘉のその反応、相変わらず変わらないな!」
「何それ~!」
俺と友嘉は久々に笑い合った。
俺はこの笑い合っている時間というのが幸せな時間だということに気が付くこ
とが出来た。
すると友嘉が草原のところへ走っていき座り込んで夜空を見上げた。
友嘉は俺の方に振り返ると笑顔で俺に手招きをした。
俺は友嘉のところへ行くと友嘉の隣に座り、夜空を見上げた。
「うっわぁ…星綺麗…」
「こんな星見るの、久しぶりだよねぇ。何年振りだろ…くしゅん!」
「ん?」
夜風に当たり過ぎて体が冷えたのか友嘉は小さなくしゃみを一つしていた。
体の冷たい霊が風邪を引くなんて前代未聞の話である。
俺は『仕方ないなぁ』と言って上着を脱ぐとその上着を友嘉に掛けてやった。
友嘉は俺の方をむいて頬を膨らませるとこう言ってきた。
「霊だって風邪くらい引きますよーだぁ。」
「何で…あ、そっか!超能力者だからかぁ。」
「だからなんだなぁ。」
俺と友嘉はお互いに笑いながら睨み合い、笑顔で夜空に輝く数千、いや、無限
にある星を見上げていた。