死のメール
慶嘉がにっこりと笑った。
それが、彩織の最後に見た光景となってしまった。
六本の血塗られた腕が彩織の体を突き飛ばした。
そして、彩織は堅く冷たい地面に叩きつけられたのだった。
慶嘉の見た彩織の姿は醜い彩織にぴったりの死に方だったという。
頭から大量の血を流し、首はねじ曲がり、目は強い衝撃のせいで二つとも飛び出
し、落ちていたそうだ。
慶嘉はにこにこしながら家に帰ってくるなり俺と友嘉の胸に飛び込んできた。
「慶嘉ぁ、よくやったね。さすがママの子供よ~。」
「やっと慶嘉も悪魔の仲間入りかぁ。」
「早くもっと人を殺したいなぁ。」
「あ、無意味に人を殺すのは駄目よぉ。いじめや虐待、そういう事をしている人
じゃなきゃ。」
「あ、そうだね。」
「「「あはははは…」」」
こうして慶嘉は立派な悪魔になり、何故か友嘉も成仏することはなかった。
俺は最初、神様が与えて下さった時間だと考えていたが、もしかしたらこれは
神様ではなく、死の神、死神様が与えてくださった時間なのではないかと俺は
思ってしまった。
何れにしても友嘉が俺と慶嘉の傍で生きている事に変わりはない。だからこれで
良いと思った。
それが、彩織の最後に見た光景となってしまった。
六本の血塗られた腕が彩織の体を突き飛ばした。
そして、彩織は堅く冷たい地面に叩きつけられたのだった。
慶嘉の見た彩織の姿は醜い彩織にぴったりの死に方だったという。
頭から大量の血を流し、首はねじ曲がり、目は強い衝撃のせいで二つとも飛び出
し、落ちていたそうだ。
慶嘉はにこにこしながら家に帰ってくるなり俺と友嘉の胸に飛び込んできた。
「慶嘉ぁ、よくやったね。さすがママの子供よ~。」
「やっと慶嘉も悪魔の仲間入りかぁ。」
「早くもっと人を殺したいなぁ。」
「あ、無意味に人を殺すのは駄目よぉ。いじめや虐待、そういう事をしている人
じゃなきゃ。」
「あ、そうだね。」
「「「あはははは…」」」
こうして慶嘉は立派な悪魔になり、何故か友嘉も成仏することはなかった。
俺は最初、神様が与えて下さった時間だと考えていたが、もしかしたらこれは
神様ではなく、死の神、死神様が与えてくださった時間なのではないかと俺は
思ってしまった。
何れにしても友嘉が俺と慶嘉の傍で生きている事に変わりはない。だからこれで
良いと思った。